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冬の宿

ぎし…ぎし…
 縄の軋む音が聞こえる。
 部屋はとても明るいはずなのだけれど、あたしは目隠しをされた暗闇の中に居る。
 全裸に、赤い縄だけを纏って、爪先がやっと床に着くくらいに鴨居から吊るされて。
 あたしが身動きする度に、縄が鳴る。
 吊るされてから、どのくらい時間が経ったんだろう。
 実際はそんなに長い時間じゃないはず。
 でも、触れてもらえずに吊るされている時間は、すごく長く感じる。
「佐伯さん……」
 小声で呼ぶ。
 部屋の中に居るはずなのに、気配が感じられなくて。
「お願い……いや……解いて……」
 身体を捩ると、また縄が軋む。
 上下に縄をかけられて、くびり出された乳房の先端がじりじりする。
 頭がぼーっとしてくる。
 返事の代わりに、微かな衣擦れの音。
 佐伯さんが近寄ってくる気配。
 縛られた時から濡れ始めていたあたしの股間は、期待にいっそう蜜を溢れさせる。
 チリン…
 小さく鈴の音がして、乳首が挟まれる。
「っ…くはぁ…っ…」
 あたしが背中を反らすと、チリチリと鈴が鳴る。
 乳首がジンジンと痛い。
 痛みは真っ直ぐに子宮へ響く。
 佐伯さんは、どんな目であたしを見てるんだろう…。
 目隠しをされてると、色々と想像しちゃう。
 感覚も鋭くなるみたい。
 ふわ…っと、陰毛を撫でられた感じがする。
「ぁ……ん…っ」
 ちゃんと触って欲しい……あたしはイヤイヤするように首を振る。
「佐伯さん……いやぁ……」
 腿まで愛液が流れてぬるぬるになってる。
 やっと……佐伯さんの指が股間に当たる。
「っ……ぁん……」
 クリトリスに指が軽く触れただけで、電流が走ったよう。
 佐伯さんの指先は蜜を絡め取り、アナルの方へ這っていく。
 蜜を塗りこまれていく。
「はぁ…ぁぁぁ………」
 あたしは吊るされる前に、浣腸を施された。
 浣腸は今日で二度目。裸で四つん這いになったところへ浣腸器を挿入されるのが、すごく恥ずかしくて、屈辱的で、慣れることが出来ない。
「今日は、三つ目まで頑張ろうか」
 やっと耳に出来た佐伯さんの声。
 三つ目……っていうのは、アナルパールのこと。
「や……入らない……佐伯さん……」
 あたしは、アナルに異物を押し込まれる感覚を思い出して、激しく首を横に振る。
「ちゃんと数えるんだよ」
「んぅ……」
 アナルに最初の球が押し当てられる。
「はぅ……ひとつぅ……」
 プツ……っと小さな球が押し込まれる。圧迫感。浣腸していても便意は覚える。
「ふたぁつ……」
 またひとつ押し込まれる。直腸を刺激される妙な感覚。
 もうこれ以上入らない…。
 あたしは身体を硬くする。
「力抜いて、三つ目行くよ?」
「やっ…やんっ…ぁぅ……」
 三つ目の球は大きくて、ものすごい圧迫感で押し込まれてくる。
「はぁぅぅ……みっつぅ……や……出ちゃいそう……」
「大丈夫だよ。さっき中は綺麗にしただろ?」
 佐伯さんは、三つの球を呑み込んだあたしのお尻を撫でる。
「前にも欲しい?」
 触れるか触れないかのタッチで、クリの上を指が通る。
「……ぁぅぅ…」
 もっと……もっと触って欲しい……。
 あたしは身体をくねらせる。
 身体を動かすと、縄の音、鈴の音……お尻の穴から生えているアナルパールが揺れる。
「……欲しい…ですぅ………」
「もっとちゃんとおねだりしないと」
 これは儀式なのかもしれない。
 促されないと、厭らしい言葉は言いづらい。
 口にすれば、もっと欲情するのは分かっているんだけど。
「……理香子のおま○こに……太いバイブを入れて下さぃ……」
 とぷっ…愛液が溢れ出る。
「よく出来ました。腰、前に突き出せよ。理香子」
「はぃ……はぁ…はぁ……」
 身体を反らして、脚を少し開いて、腰を突き出す。
 バイブの先端が宛がわれ、少しずつ挿入される。
「ん…ぁん……もっとぉ……」
 なかなか奥まで入れてもらえない。
 今日は、後ろの穴がきつくて……バイブが浅く動かされると直腸に響く。
「ぁっ……ぁっ……あぁ……っ…」
 お尻をくねらせる。
 ぎしぎし言う縄の音が大きくなる。
 バイブが奥まで突き入れられ、すぐに浅いところへ戻っていく。
「ぁはぁっ…ぁぁ…だめぇ……っ…」
 出し入れされると……お尻も感じて……だめ……。
「だめ?何がだめなんだ?」
 スイッチが入れられて、バイブがうねりだす。
 浅い位置に挿し込まれたバイブは、膣口を広げるようにうねる。
「理香子はほんとに濡れ易いなぁ」
 呑気に響く佐伯さんの声。
「床まで垂れてる。あとで掃除をしないといけないね」
「んっ…ぁ…ぁんっ…お願い……」
 あたしは懸命に身体を捩る。
「奥まで…入れてくださぃ……」
 爪先立ったような姿勢のまま、腰を前後に揺らす。
「理香子。もっとちゃんと言いなさい」
 あたしは淫らに身体をくねらせながら、入れて貰うことしか考えられなくなってる頭で、なんとか厭らしいおねだりの言葉を考える。
「はぁ…ぅぅ……理香子の…厭らしく濡れたおま○この奥にぃ……バイブを入れて……掻き回してくださいぃ……」
 バイブがクネクネと動きながら、あたしを押し広げていく。
「あはぁ……いぃ………」
 おま○こだけじゃなくて……アナルまで感じる……。お尻の奥が、今までに経験したことのない感覚でひくついてる。
「ぁぁ…ん……そこ……いぃですぅ……っ…」
 ゆっくりバイブが出しいれされる。
 アナルとの間の膣壁を擦られるのが、たまらなく感じちゃう。
「ここ?どこがいいのか言ってご覧?」
 どうして…佐伯さんは冷静な声が出せるんだろう……。
 縛られて、吊るされて、乳首にクリップ、アナルにパールを挿入されて、バイブで責められてよがり狂ってるあたしを……冷たい目で見てるのかな……。
「っふぁ……おま○こ…いぃですぅっ……お尻も……いぃ……ひくひくするのぉ…」
 佐伯さんの瞳を想像すると、きゅっと膣が締まっていく。
「せっかくだから、理香子の音、聞こうか」
 ふっとバイブの音が静かになる。
 あたしの奥を掻き回していたうねりが止まる。
「ぁ…ぁんっ…やんっ……」
 あたしは半狂乱で腰を振りたくる。
 バイブがゆっくりと抜かれて、入れ違いに挿入される佐伯さんの指。
「はぁ……ん……っ…」
 あたしは膣を窄めるようにして指を締め付ける。
 ぐちゅぐちゅと音を立てて、指が乱暴に出し入れされる。
「厭らしい音だ……理香子は指よりバイブがいいか?」
 中で、指先が感じるところを引っ掻く。
「んっ…んぅ……指が…好きぃ……はぁぅ……佐伯さん……佐伯さん……っ」
 堪えきれないくらい快感の波が高まってくる。
「ぁん……好き……佐伯さん……あぁぁ…」
 くねるあたしの腰を佐伯さんの手が押さえたかと思うと、きつくクリトリスを吸い上げられた。
「んぁっ…ぁぁぁ……イクぅ……っ……!」
 あたしは身体を大きく反らし、潮を噴いて絶頂を迎える。

 鴨居から畳間に敷いた布団の上に下ろされた時には、朦朧としていた。
 パールがずるっとアナルから抜かれて、身体がひくひくと痙攣する。
 目隠しとクリップを外され、胸を縛めていた縄が緩められると、少し意識がはっきりしてきた。
「も……だめ……」
 背中で手首を縛られたままの姿で布団に横になってるあたしの隣に、浴衣姿の佐伯さんが胡坐をかいて座る。
 そっと優しく髪を撫でられて、あたしはとろんとしたまま佐伯さんを見上げる。
 暖房の効いた室内。
『鴨居があるから』っていう理由で佐伯さんが選んだ温泉宿。
 落ち着いた二間続きの和室は、雪見障子で縁側と仕切られ、窓の外には部屋専用の露天風呂も付いている。
 佐伯さんと、知り合ったのも温泉宿だった。もう1年以上前になるんだなぁ……うっとりと見つめながら思う。
「理香子はバイブより指がいいのか?」
 髪を撫でながら佐伯さんが聞く。
「……ん…」
 あたしは小さく頷いて返事をする。
 狂乱した時間が過ぎてしまうと、そんな話題が妙に恥ずかしい。
「そうかぁ…やっぱり他力本願は駄目か」
 そう言って佐伯さんは楽しそうに笑った。
「じゃあ、指とこれは?」
 浴衣を肌蹴ると、胡坐の中央で硬く屹立しているモノ……見つめているだけで瞳もあそこも潤んで来るのを自覚する。
「どっちも……好き……」
 ちょっと前まで、もう駄目って思ってたのに、身体が熱くなってくる。
「今日は理香子の好きにしていいよ」
 …って言われても、あたしは後ろ手に縛られたままで…。
 佐伯さんは、あたしがどうするのか面白そうに見守っている。
 ほんと、意地悪。
 あたしは布団の上を這って近づく。
 佐伯さんの前へうずくまるようにして、
 ちゅ…
 カリの張った亀頭に唇をつける。
「理香子はフェラも好きか?」
「ん……」
 好きかって言われると分からない。気分次第ではあるんだけど、佐伯さんのモノなら舐めて、咥えて、口の中いっぱいに入ってて欲しいと思う。
 舌先でちろちろっと舐めて、鈴口のところを刺激する。
「あぁ…上手だな……」
 佐伯さんはあたしの頭を撫で続ける。
 薄く、先走りの汁が出てくるから、舌先で掬って
 ぴちゃ…ぴちゃ…
 音を立てて舐め取る。
「あんまり上手なのも悔しいもんだな…」
 佐伯さんが呟くから、あたしは舌を這わせたまま上を見る。
「ん?…理香子がいったい誰に仕込まれたのかなって思うと…さ」
 なんて言って良いか分からなくて、言葉の代わりに先端を唇に挟む。
 少しずつ、咥えていく。
 舌を這わせ、唾液を絡めながら。
「ん……んん………ん……」
 いつも、あたしの中を掻き混ぜて、感じさせてくれるチンポ…。
 あたしの大好きな人の、大好きなモノ…。
 頭を上下に動かす。
 手が使えたら、扱いたり、袋を弄ったりもできるのにな…。
 もどかしい感じがしながら、あたしは頭を動かし続ける。
 くちゅっ…くちゅっ…って、唾液が音を立てる。
「あぁ…いいよ……理香子……」
 佐伯さんが、あたしの頭を押さえる。
 ゆっくりと押される。
「ん…んぐぅ……」
 先端が喉を突いて、苦しい。
 でも……もっと奥まで、受け入れたい……。
 涙目になりながら、あたしは口を大きく開く。
 唾液が、口の端から零れていく。
 口を窄めて、強く吸ったり、軽く歯を立てたり、舌を動かしたり…。
 奉仕し続けているうちに、あたしは新たな蜜を溢れさせて、びしょびしょになっていく。佐伯さんの…太いモノを……おま○こに入れたい……。
 咥えたままで見上げると、佐伯さんは手を離して、ポンポンとあたしの頭を軽く叩いた。
「入れたい?」
「ん……」
 どうして…あたしが思ってることが分かっちゃうんだろう…。
「自分で入れてごらん」
 え……こんな…縛られた体勢で……。
 あたしが咥えたままで戸惑っていると、
「ほら」
 手を貸してあたしの身体を起こしてくれる。
 でも、佐伯さんは胡坐をかいたまま。
 この状態で自分で入れるって……。
 あたしはよろよろっと立ち上がる。
「やだ……無理……」
 すごく、恥ずかしい格好しなくちゃいけないじゃない。
「入れたいんだろ?頑張りなさい」
「んぅ……」
 脚を開いて、佐伯さんの脚を跨ぐようにする。
 ふぅっと佐伯さんがヘアに息を吹きかける。
「ぁんっ……やっ……」
 つぅーっ……透明な汁が股間から滴って、屹立しているモノの上に垂れた。
「こんなに涎を垂らして欲しがってるんだから、早く入れたらいいよ」
 からかうような口調。
 どうして…佐伯さんの言葉にいちいち感じちゃうんだろう…。
「意地悪…」
 腰を落としていく。
 やだ……恥ずかしい……。
 手を添えて、佐伯さんが支えてくれる。
 先端が膣口に触れる。
 もう少し腰を落とすと、ぬるっと滑って逃げていく。
「ぁん……」
 逃げるモノを追うように腰を動かす。
 うまく入らなくて……もどかしさと、恥ずかしさで、頭の芯が熱くなる。
「いいなぁ……そうしてる理香子、すごく可愛いよ」
 佐伯さんは、楽しそうにあたしが腰を揺らしているのを見つめてる。
「意地悪ぅ……や……もぅ……んぅ……」
 やっと……上手く亀頭を膣口が捕える。
「はぁ……ぅ……」
 腰を落とすと、膣口を押し開いて佐伯さんのモノが入って来る。
 膣壁が絡みつく。
「ぁん……いぃ………」
 佐伯さんの上に跨っていく。
「奥まで入った?」
 耳元で囁きながら、あたしの乳首を抓る。
「んくっ……ん……入ってる……奥まで……」
 強く抱きしめられる。
 膣壁がひくつく。
 強く突き上げたりしないで、このままずっと中に入れてて欲しい。
 あたしの中が、佐伯さんでいっぱい。
 すごく気持ちよくて、ひくひくしちゃう。
「すごい締め付けてくる…理香子のおま○こ」
「ぁぅ……」
 厭らしい言葉を耳にした途端に、ひくっと震える。
 あたしの腰を抱いたまま、胡坐を崩して、佐伯さんが脚を開く。
 手首を縛っていた縄を解いてくれる。
「はぁ……ん……」
 少し痺れている手で、佐伯さんの肩に掴まる。
「自分で動いてごらん」
「んぅ……」
 ゆっくりと、あたしは腰を前後に揺らす。
 膣壁が擦れるのが気持ちいい。
「いぃ……佐伯さん……すごいの……」
 厭らしく、腰をくねらせる。
 少し腰を浮かせたり、落としたりして、自分で出し入れしていく。
 佐伯さんの掌がお尻を掴み、揺らす。
「ぁはぁ……ぁん……いぃ……」
 首筋にしがみつく。
 ずっと…ずっと…あたしの中に居て…。
 佐伯さんの指先が、アナルを弄る。
「んぅ……やぁん……」
 あたしの身体…少しずつ変わって来てる気がする。
 前はアナルに触られると鳥肌が立ったのに、今日は滑らかに指を受け入れる。
「はぁ……ぅ……だめぇ……」
 アナルまで垂れてる蜜が、指の動きを余計に滑らかにする。
 指を出し入れされると、膣がきゅん…きゅんって、その度に締まっちゃう。
「いいよ…理香子……」
 ずん………って下から大きく突き上げられた。
「あ……はぁぁぁぁぁっ……!」
 膣とアナルが同時にきゅぅぅって痙攣する。
「いぃっ……ぁはぁ……佐伯さん……だめぇ……っ…」
 イク………何度も…何度もイっちゃぅ…。
 佐伯さんがあたしの乳首に歯をたてる。
「ぁ……はぁぁっ…イク…イクっ……んくぅぅっ…!」
 あたしは胸を突き出し、背中を仰け反らせる。
「いぃ……いぃの……」
 もっと…もっと欲しくて、あたしは腰を振りたくる。
「どこがいい?理香子?」
 時々大きく突き上げながら、佐伯さんが聞く。
「んんっ……おま○こ…いぃですぅ……佐伯さんの…おチンポが好きぃ……」
 あたしは厭らしい言葉を叫んでは、何度も中のモノを締め付ける。
「逝きっ放しだな…理香子……」
 佐伯さんの息遣いも荒くなって来てる。
 もっと…佐伯さんも乱れてくれたらいいのに……。
 しがみついて、懸命に腰を振るんだけど
「ほら、何度も逝きなさい」
 佐伯さんにずんって奥を突かれては
「もぅ……だめ……ぁぁ…またイクぅ………」
 あたし一人が何度も絶頂へ押し上げられる。
「だめ……もぅ…だめ……お願い…お願い……」
 泣きながら腰を振る。逝き過ぎておかしくなっちゃう。
 体勢を変えて、佐伯さんが上になる。
 佐伯さんの腰の動きが速まって、上から深く貫かれる。
「ぁぁっ…いぃっ…ひぁ……」
 じゅぶじゅぶと、愛液の溢れる音がする。
「くださぃ……理香子のお○んこに……佐伯さんの…精液を……いっぱぃください…」
あたしはおねだりしながら、腰をびくびく跳ね上げる。
「………理香子……すごいよ……」
「はぁ…ぁぁ……佐伯さん……もぉ……だめぇ……」
 脚を佐伯さんの腰に絡ませ、シーツをぎゅっと握って、あたしはまた昇り詰めていく。
 あたしの中で佐伯さんのモノがピクピクっと動く。
 それに応えるように、あたしの膣は痙攣しながら収縮する。
「ぁ……ぁ……ぁはぁ………っ」
 熱いものが中で溢れてる。
「んぁ………ん…………ん…」
 身体にかかる佐伯さんの重みを心地良く感じて、あたしは甘く喘ぎながら目を閉じた。

     ※     ※     ※

「寝ちゃった?」
 暗闇の中、声をかける。
「ん?」
 腕枕してくれていた佐伯さんが、眠そうな声で返事をする。
「どした?」
「ん…あのね……」
 身体を寄せる。
「うん?」
「この間、彼と別れたの…」
「へぇ…」
 達也との別れは、思っていたより呆気なかった。
 あたしは達也だけではいられなかったし、達也はそんなあたしに気付いていたんだと思う。
 このところ、少しずつぎくしゃくしていたとはいえ、あたしが切り出すと、とても簡単に達也は頷いた。
 その簡単さが悲しくて、達也に申し訳なくて、あたしは一晩中泣いた。
「それでね…考えたんだけど…」
「うん」
 闇の中だから、佐伯さんがどんな表情を浮かべてるか見えない。
 見えないのが、ちょっとだけありがたい。
「佐伯さんだけのものにも…なれないかなぁって……」
 言葉に出してしまうと、なんだか寂しい。
「そう…」
 佐伯さんは短く答えると、あたしの肩を抱き寄せた。
「他の奴ともやりたいってことか」
「そういうことじゃ…ないんだけど…」
 どう説明していいか分からずに、佐伯さんの胸に顔を埋める。
 だって……どこかで誘われたら、あたし絶対に断りきれない。
 痴漢に触られても、犯されても、欲情して、佐伯さんのじゃないモノを受け入れて、蜜を垂らして、腰を振って、よがっちゃう。
 それくらい、淫乱なんだもの…。
「まあ…淫乱な理香子の報告を聞くのもいいかなぁ…」
「………」
 ごめんなさい。でも…あたしをこんな淫乱にしたの…佐伯さんなんだからね…。
「ちゃんと報告できる?」
「………はぃ…」
 あたしが答えると、佐伯さんは喉の奥で笑い始めた。
「はい…かぁ…。…ったく、せいぜい理香子の中に他の奴のが入る時間が無いようにするよ」
 くしゃくしゃっと頭を撫でられる。
「もう寝ようか。明日は4個目行くからな?」
「やだ……ぜったい無理……」
「大丈夫。もうすぐ後ろでもチンポ受け入れて、逝けるようになるよ」
「………んぅ…」
「そしたら、誰か誘って3Pでもするか」
 前と後ろを同時に犯される自分…想像すると…ぞくっとする。
 ほらね。ほんとに淫乱。
「おやすみ。理香子」
「おやすみなさい……」

 やがて、隣から静かな寝息が聞こえて来る。
 この宿にも、混浴の露天風呂があったなぁ…ってあたしは思う。
 露天風呂に行ったら、誰かいるかもしれない。
『おひとりですか?』なんて声をかけられて、『いえ…連れは部屋で寝ています』なんて答えて、そのままお風呂で犯されちゃったりして。
 後ろからがいいな。
 嫌がってみてもすぐに感じはじめて、それを言葉で苛められて。
 乳首もクリも責められながら、お湯の中で太いチンポに犯されて、何度も何度もイっちゃうの……。
 さっき暖房を消したから、部屋の中が急に冷え込んで来た。
 隣に眠ってる愛しい人に身体をすり寄せ、あたしはゆっくり淫らな夢へと堕ちていく。

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